恒例となっている、京王百草園での尺八ソロ演奏です。
11:30~と14:00〜の2回演奏します。
入園料 大人/ 300 円 小人/ 100 円で、演奏は無料で聞く事ができます。
野外での演奏ですので、雨天の場合は中止となります。
前回はGWに演奏して、ソロということでiPhoneにカラオケ音源を入れて使用していたのですが、まさかの暑さで熱暴走!
演奏中にカラオケが止まってしまうというアクシデントがありましたが、この時期は大丈夫そうです。
またいろいろとネタを仕込んでいこうと思います。
先日私の故郷である群馬県東吾妻町で演奏したことが、地元の上毛新聞に取り上げて頂いたようです。
これは前の記事でも書いたとおり、廃校になった中学校の校舎を利用したイベントで、地元出身で、この中学校の卒業生ということで演奏させて頂きました。
佐渡出身のシンガーソングライター、YAMATOさんともご一緒させて頂きました。
今回、校舎の中に入るのは、卒業して以来なので、実に23年ぶり!
あまりの懐かしさに、なんともいえない気持ちになりました。
演奏したのは「多目的ホール」という教室で、中学生時代はここで、いろいろな行事が行われていました。
あの頃、まさかその場所で将来尺八を演奏するなんて夢にも思っていませんでした。
だって尺八やってなかったし笑
あ、ちなみにこのスピーカーなどのセットは自前の持ち込みです。
やっぱり、こういうの持っていると便利でいいいですね。
さて、演奏の合間に懐かしい校舎の中を散策しました。
図書室を抜けると…
食堂!ここで3年間給食を食べていました。
そして教室。
さすがに机や椅子はありませんでしたが、黒板を見るだけで懐かしかったです。
しかし、23年経っても意外と変わっていないことに驚きました。
最近、中学生時代のことなんていろいろと忘れていましたが、教室を見ると思い出が一気に蘇りました。
演奏も地元の方々がたくさん来てくれて、楽しかったです!
私が子供の頃から知っている人も結構いたので、普段の演奏とは違った感じでよかったです。
一番最後、尺八のみで吹いた校歌はかなり好評でした。
一番最初、旧中学校で演奏する話を頂いた時に、絶対演奏しようと思い、同級生にお願いして楽譜を探してもらいました。
お客さんも、ほとんどこの中学校の卒業生だったので、やはりグッと来たようです。
廃校になったので、もう生徒たちに歌われることのなくなってしまった校歌。
こうして復活させることができて幸せでした。
故郷でもある群馬県の東吾妻町で演奏します!
会場は自分の母校でもある旧岩島中学校。
なんで「旧」なのかというと、もう学校ではなくなってしまったからなんです。
私の故郷も、地方にありがちな過疎と高齢化が深刻で、子供の数がどんどん減っていき、統合されてしまいました。
ちなみに廃校になったのは「2015年3月末日」。
そう、まだ1年半前の話なんです。
で、残った校舎を「東吾妻町地域振興センター」として利用しているらしいのです。
そこで、演奏させて頂くこととなりました。
10月8.9.10の連休で「いわびつ文化祭」というイベントを行い、その一つとして演奏します。
シンガーソングライターのYAMATOさんともご一緒します!
他にもいろいろと出し物があるみたいなので、私も楽しみです。
私がここに通っていたのはもう20年以上も前のこと。
あの頃は尺八なんてやってなかったし、まさか将来この場所で演奏するなんて夢にも思っていませんでした。
人生って不思議。
でも、こんな機会を頂けるなんて尺八をやっていたからこそ。
ありがたい。
2016年10月8日
10:30~ 13:30~
2回演奏の予定です。
東吾妻町地域振興センター(旧岩島中学校)
群馬県吾妻郡東吾妻町大字岩下1887番地
ネットでこんな記事を見つけました。
洋楽で使われる五線譜を、尺八や箏(こと)などの邦楽器の縦譜に自動変換できるソフトを、北陸先端科技大学院大のラズバン・ベウラン特任准教授(39)=ルーマニア出身、野々市市=が開発した。
ベウランさんは外国人として県内で唯一、都(と)山(ざん)流尺八准師範の資格を持つ。
邦楽の普及を目指し、洋楽とのコラボレーションが盛んに行われる中、ソフトで取り組みを後押しする。
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20160815104.htm
五線譜から尺八譜に自動変換!?
夢のようなソフトじゃないか!ということで早速使ってみました。
ダウンロードはここから。
https://sites.google.com/site/razvanswebsite/software/shakuviewer
なんと無料で使用できる!
使い方ですが、どうやらMusescoreと連携させるらしい。
ちなみにMusescoreとは、無料で使える楽譜作成ソフト。
かなり高機能で、こちらも以前紹介していました。
ものは試しということで、早速楽譜を作ってみました。
まずはMusescoreで五線譜を作成。
曲はSEKAI NO OWARIの「RPG」。
ちなみに著作権の関係で、見やすく載せることは出来ませんのであしからず笑
これをShakuViewerを使うと、
こうなった!
こりゃすげえ!
尺八の長さも好きに変えられるし、ブレス記号も入れられる。
さすが、尺八吹きが作っただけのことはある。
ただ、弱点もいくつか。
五線譜にはいろいろと記号がありますが、これも尺八譜の表記にしてくれる。
それは非常に便利なのですが、出せる記号が限られているみたいです。
例えば、セーニョ記号は
こういったように文字にされてしまいます。
個人的には、ここは記号のままでもよかった気がします。
あと、是非pdfで保存する機能が欲しい!
ただ、無料なんで文句言えませんけどね!
とりあえずこの楽譜は学生の練習にでも使おうかと思います。
演歌の大御所、橋幸夫さんの新曲で尺八吹いてます。
タイトルは「ちゃっきり茶太郎」。
7月20日発売です。
youtubeで試聴できますよ。
尺八もばっちり聞こえます。
ちなみにレコーディングの時というのは、基本的には各楽器をバラバラに録音します。
そして、最後に歌を録音することがほとんどなので、尺八を録音した時は歌は入っていませんでした。
なので、完成型は分からずに演奏します。
ここらへんがいわゆる合奏とは違う点です。
そして録音した音は「ミックスダウン」という工程で加工されます。
尺八も録音したそのままではなく、音量やその他、いろいろと加工されています。
それらを全て最終的に調整するのが、「マスタリング」。
これでようやく完成します。
なので、録音の仕事をすると、最終的にどのような音で使われるか分からずに吹いています。
で、完成したものを聞いて、「おー、こんな風になるんだ」ということになるのがよくあります笑
ここ最近、尺八を教えていて感じた事を書いていこうと思います。
やはり初めて尺八をやる、という方が多いので、そういった人達がハマりやすい部分について書いてみます。
どんなに頑張って息を吹きかけても音が出ない。または出ても蚊の鳴くような小さな音しか出ない。
これは、当て方、または唇の形が悪い場合がほとんどです。
まず尺八の構え方。
基本的には右手が下、左手が上になります。(逆でも大丈夫です。)
下の一孔と二孔の間に中指、その裏側に親指で支えます。
この時、両方の指が大体一直線になるようにしましょう。
そうしないと尺八が不安定になり、指に力を入れないと支えられなくなってしまいます。
演奏していて右手の指が痛くなったりしませんか?それは力の入れ過ぎが原因の場合があります。
もしくは指の当て方。親指の腹(やわらかい部分)で押さえないと痛くなりがちです。
親指の横の部分などで押さえるのはやめましょう。
そして口への当て方ですが、唇の下の部分に尺八をセットします。
この時、上すぎても下すぎても音は出しにくくなります。
後述の動画を参考にして下さい。
ちなみに解説しているのは私の師匠です。
そして、唇ですが、これは「力の入れすぎ」な状態になっている人が多い。
また、前に突き出したような状態や、逆に引きすぎたり、というような状態になってしまっている人。
これでは尺八で重要な唇のコントールができなくなってしまいます。
まずは口を閉じ、唇と歯に少しだけ隙間を作り、息は「フー」と出しましょう。
この時、息が強くなりすぎないように。
以下の動画が参考になります。
甲、つまり高い音がなかなか出ない、出ても息の音が混じりきれいに出ない。
そもそもなぜ甲の音は出るのでしょう?
それは息のスピードが上がることで音が上がります。
では、息のスピードを上げるにはどうするか?
私がいつも例えに使うのは「ホース」です。
ホースを唇、水を息と思って下さい。
ホースの先をつぶすと水は勢い良く飛んでいきます。
それと同じように、唇の隙間をせまくすれば、スピードが上がります。
また、声を出す時、低い声と高い声を出す事を考えてみましょう。
高い声を出す時、ノドが少し上がっている感覚がありませんか?
男性でしたら、のど仏が上がっていると思います。
尺八もそれと同じです。高い音を出す時、ノドが上がる感覚を覚えましょう。
これが甲を出すコツです。
よく、甲の音を出そうとして強く吹いてしまう人がいますが、これはいけません。
強く吹けば確かに息のスピードも上がるので、甲の音は出るかもしれませんが、そうすると甲の音を出す時は常に強く吹くクセが付いてしまいます。
しかし、曲を演奏する上で高い音の方が必ず強くなるなんてありえるでしょうか?
ないですよね。
なので、息を強く吹いて「無理やり」音を上げるのはやめましょう。
いずれは直さなくてはならなくなります。
心がけることは、乙も甲も息の強さは「変えない」ことです。
唇のコントロールで音を上げられるようにしましょう。
甲の音を出すと、唇と唄口が近付いてしまう人がいます。
これはいわゆる「メリ」の状態になってしまいます。
これでは甲の音が出ても、音程が低くなってしまいます。
他にも、アゴあたりの位置を微妙に変えたりする人がいますが、あまりおすすめできません。
なぜなら、演奏中では乙と甲の音は入り乱れて出てきます。
ゆっくりな曲ならまだしも、速い曲の時はいちいち当て方を変えるのは非常に大変です。
ですので、乙も甲も当て方を変えるのはやめましょう。
偉そうにいろいろと書いてきましたが、要は
「余計なことをしない」
ということを分かって欲しいのです。
「音を出す」ということは特別なことと考えている人が多いのですが、大事なのは呼吸、そしてスムーズな呼吸をジャマしないことだと思っています。
しっかりした吹き方さえマスターできれば、あとは変に変えないということが大事なんです。
文章では伝えきれない部分もありますが、ご質問などありましたら何でもどうぞ!
あと、「思い込み」は捨てて下さい。
「こう吹かないと出ない」とか思い込むことで変なクセは付いてしまいます。
できれば、第三者からアドバイスをもらいながら練習するのがいいと思います。
「音はそのうち出るようになる」ものではなく、正しい吹き方を身に付けなければ出ません。
ただ、正しい吹き方をすれば経験が短くてもしっかりした音を出す事ができますので、練習の仕方を間違えないようにして欲しくて書いてみました。
ウェブサイトをリニューアルしたところ、早速尺八録音のご依頼を頂きました。
詳しくはまだお知らせできませんが、1曲録音して納品しました。
和楽器界では恐らく珍しいであろう、自宅で録音してデータ納品というビジネスモデル。
今回はちょっとこれについて書いてみようと思います。
やはりネットでの録音で一番難しいのは、要求にどこまで答えられるか、という点かと思います。スタジオに入って直接やり取りしながらの録音だと、どう演奏して欲しいか?というのが分かりやすいし、イメージと違ったらその場でやり直しができます。
ですが、ネットを介してのお仕事だと、顔を合わせないでのやり取りになるため、どうしてもその部分が難しくなります。
また、尺八という楽器は世間的にはまだまだマイナー。
楽器についてあまり知らない方からのご依頼もあったりします。
そうなると、出来ることと出来ないことをうまく伝えておかなくてはなりません。
そういった部分が難しい部分ではあります。
結局はこちらで、最大限想像し、オケなどからご要望に近付けていかなければなりません。
でも、やはり自宅で出来るメリットも多々あります。
スタジオに行かなくて済むし、自分の都合の良い日を選んで録音できます。
また、尺八ってキーによっていろいろと長さの違う楽器を使うので、事前に楽譜をもらえない時など、ありったけの楽器を持って行かなくてはなりません。
でも、自宅なら持っている楽器を好きなだけ使える。
まあ、一番は機材とかが大好きなので、楽しい、ってのが最高のメリットですね笑
GW中の5月5日は京王百草園で尺八演奏します!
http://www.keio-mogusaen.jp/news/
11:30〜と14:00〜の2回演奏します。
無料でお聞き頂けます。
以前も何度か演奏させて頂いて、今回もソロでの出演となります。
野外ですので、雨の場合は中止となります。
ソロでの演奏はいろいろと好きな曲が出来るので、いつも楽しんでます。
ただ、今回お天気は大丈夫そうなのですが、暑さとの戦いになりそうな予感がします…。
パソコンで尺八の楽譜を作りました。
使ったソフトはExcel。
曲は宇多田ヒカルの「花束を君に」。
都山譜で作成しました。
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