箏用マイク製作記2

箏用マイク製作ですが、大きな方向転換をしました。

今までコンデンサーマイクを作ってきましたが、ピエゾマイクに変更。
これは別名 圧電素子で、スピーカーとしても使われるものです。
エレアコギターに使われたりするもので、貼り付けて振動を拾う事で音を出します。

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これに変えた理由としては、コンデンサーマイクだと他の楽器を拾ってしまう。
と、いう事があります。

特に和太鼓が近いとかなり厳しい。
また、音量もかなり上げないといけなくなりますが、そうするとハウリングしてしまう。
モニタの位置も気を付けないとハウリングしやすくなる。
等、我々の編成ではなかなか音量が出ず、埋もれてしまう。という問題がありました。
(ただ、これは編成次第なので、アコースティックな編成だと充分な音量ではありました。)

と、いった悩みを抱えていたところ、ピエゾマイクに辿り着きました。
これは楽器に直接貼り付けて振動を拾うので、他の楽器から影響を受けにくいという利点があります。

早速試作へ。
秋葉原で購入しました。色々と大きさの種類があるみたいなので、とりあえず大きい方から数種類。

外周と中心に半田付けするだけなので、割と簡単です。

構想としては箏の低音の方と、高音の方両方へマイクを貼り付けて使用する様にしました。

ピエゾマイクはインピーダンスが高く、そのままだと低音が出ないみたいなので、ダイレクトボックスで解決。

とりあえず何種類か試作して出来たのがこれ。

20120604-223532.jpg

さすがに端子剥き出しは怖いので、熱収縮チューブでコーティング。
コネクタ部は自己癒着テープで補強。
2ch仕様ですが、ステレオでは無くモノラル。

これでライブに初使用しました。
結果はバッチリ!
今まで埋もれていたのがしっかり聞こえるようになりました。
ハウリングもなし。
ただ、高音がかなり強めに出たので、EQでハイをがっつりカットしたら良い感じになりました。

これでやっと実用に耐えうるものが出来ました!
後は貼る位置を研究してより良い使い方の模索をしていく予定。

あとはダイレクトボックスを使わずにプリアンプを自作出来れば、自分的には完成かな。

ここまで、たくさん試作しましたが、かなり勉強になりました。
このノウハウを他にも活かせないかちょっと色々考えてみます。
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