「第三回専大三曲祭り」を終えて

「専大三曲祭り」って何?


えー、いきなり「終えて」とか言ってすいません。
タイトルにある「専大三曲祭り」についてですが、関係者ならすぐにわかると思うのですが、そうでない人には何のこっちゃとなりそうなので。
「専大三曲」とは「専修大学三曲研究会」の略です。
「三曲」とは「箏・三味線・尺八」のことで、つまりは専修大学の和楽器サークルのことを言います。
はい、私の母校で出身サークルのことですね。
私はここで尺八を始めました。

で、「専大三曲祭り」とは、つまり、専大三曲の卒業生を中心にした演奏会のことです。「中心」としたのは、現役学生も一緒になって参加したからです。
それが、去る2月16日に行われましたよ、というお話です。
なぜここで告知しなかったか?
それは、忘れていたからです。
すいません(笑)
告知用のサイトを作っていろいろと記事を書いていたらすっかり自分のブログのことを忘れていました。

やろうと思った理由

そんなわけでもう終わってしまったことなので、今更感満載ですが、運営メンバーとして一年間準備に携わってきたので、一つの区切りとして書いておきます。
そもそもなぜやろうと思ったか?
タイトルにもある通り、三回目なので、初めてのことではないんです。
でも、二回目は2009年でした。
そう、なんと11年前を最後にずっと開催されずにいたのです。
もともと、1、2回目と仕切ってくれた先輩がいたのですが、忙しくなってしまったことで続けられずにいたわけです。

この11年の間に私もサークルとの関わりが変化してきました。
一番大きかったのが、尺八講師になったことでしょうね。
確か2014年の夏あたりから関わるようになり、2016年に正式に講師に就任したわけです。
これにより現役学生との深い繋がりができました。
卒業生で演奏会やるっていっても、楽器どうする?などなど悩みは尽きません。
現役学生の協力無しでは成立しないくらい重要です。
幸いなことに私の同期も指導者として関わっていたので、立場としてはちょうどよかったわけです。
そして、サークルとしては50回目の定期演奏会を迎えるなど節目の時期でもありました。
そんなわけで、やるなら今しかないだろう!てことで開催を決めたわけです。

そしてもう一つ、大学のサークルなわけですから必ず「卒業」があります。
で、やっぱり楽器も「卒業」してしまう人も多いんですよね。
それがずっともったいないなと思っていたわけです。
私みたいに卒業してもずっと続ける人ってそ多くはない。
そんな状況を少しでも変えたくて、という思いがありました。
卒業しても演奏会があれば、じゃあたまには練習しようかなと思う人が一人でも増えてくれれば、との思いがありました。

終わってみて思ったこと


終わって思ったのは、やっぱりなんだかんだ言って和楽器好きな人の集まりだったんだな、と思いました。
もちろん参加者なんて好きだから参加するわけで、別になんとも思っていない卒業生も数多くいるんでしょうが、それはそれ。
やりたい人のために場所を提供できて本当に良かったなというのが感想です。
みなさんとてもいい顔をしていました。
私もとても楽しかったです。
尺八を吹くこと自体は毎日やってますが、それなのにあんなに楽しかったなんて、久しぶりの人はどうだったんでしょうね?
あ、ちなみに私は11曲中5曲出ました(笑)
さらに話題の「メタル尺八」で全曲演奏するというサプライズもやりました。

いやー、めっちゃ吹きやすいですね。
皆さん、おすすめですよ!

はい、そんな感じで無事終わった「第三回専大三曲祭り」はとんでもなく楽しいイベントで終えられたという報告でした。

今後について

上でも書いたように、卒業しても演奏の場を提供したい、という思いで始めたわけですので、大事なのは「続けること」だと思っています。
ただ、めちゃくちゃ大変だったのも事実(笑)
もちろん毎年という選択はありません。
現状、第四回は完全に未定の状態です。
また我々が中心になって企画するかもしれないし、別のだれかになるかもしれない、また10年空くかもしれない(笑)など可能性は無数にあります。
ただ、断言できるのは続けたい意思はある、という事だけですかね。

前橋で山田流三昧

先日、群馬の前橋で演奏してきました。
山田流の先生のおさらい会にお呼び頂き、「臼の聲」「秋の曲」「松竹梅」「ひぐらし」と4曲演奏しました。
会場は臨江閣というとても素敵な場所でした!

最近、大改修を終え、一般貸出をするようになったとのこと。
群馬県の重要文化財にも指定されています。
2階の大広間で演奏したのですが、本当に広い!

端から撮影したらこんな感じ。
いったい何畳あるのか……。
ちなみに将棋の羽生さんも竜王戦の対局でつい先日来ていたらしいです。

この部屋が対局が行われた部屋なんです!
職員の方が説明してくれたので撮っておきました笑
とにかく部屋数が多く、油断すると迷子になりそうなほどでした。

さて、そんな素敵な会場で演奏させて頂いて、とても勉強になりました。
やはり、私の母校専大三曲は山田流ということもあり、山田流には愛着があるので、山田の先生との合奏は楽しいです。
学生達にももっと古典をやってもらいたいなと思いました。
ただ、こちらも興味を持ってもらえるように工夫しないといけないと感じます。

ちなみに、今回の演奏会が上毛新聞に掲載されたみたいです。
名前は出ていないけど写真は載りました。