私は母校でもある専修大学の三曲研究会という和楽器サークルで尺八の指導をしています。
ですから、尺八の指導が中心となります。
しかし、演奏会が近付いてくると、合奏指導という形で、箏や三味線パートの学生も一緒に指導することになります。
現在、学生達は6月末頃に行われる演奏会に向けて練習していて、合奏曲は7曲もあります。
そうなると、指導のためには箏などの楽譜が必要になるわけですが、これが結構かさばる。
基本的に、和楽器の場合五線譜で言うところの、「スコア譜」がありません。
尺八には尺八用の楽譜、箏には箏用の楽譜があり、表記の仕方が全く違います。
なので、尺八用の楽譜と箏用の楽譜、両方必要となってしまいます。
中には箏用の楽譜に尺八の旋律が書いてあるものもありますが、箏用の楽譜に書き直されているのて、尺八奏者の自分には分かりにくい。
そんなこともあり、合奏指導となると大量の楽譜を持っていかなければならなくなってしまいます。
そこで、今年は箏の楽譜は電子化し、iPadに入れてみました。
単純に自宅のスキャナーでPCに取り込み、pdf化しただけですが。
あとは、後から編集できる「goodnotes」(ちなみに有料で960円します)というアプリを入れました。
やはり、強弱やいろいろとメモを書き込むので、これは必須。
結果としては、かなり良かったです!
かなりコンパクトになったし、次の楽譜どれだっけ?と探す手間もはぶける。
ただ、不満点も。
箏譜というのは、右から左へ読んでいく右開きなのですが、このアプリだと左開きになってしまう。
感覚的に左から右へスワイプしたくなるが、そうするとページが戻ってしまい、たまに混乱してしまう。
設定で右開きと左開きを変更できればと思うのですが、どうも出来なさそう。
ここがちょっと不満です。
とはいっても、やはり楽譜を持ち歩かなくていいというのは変えがたいメリット。
実際使ってみてやはり便利だったので、これからはコレでいこうと思います。
本当は尺八譜も電子化したいのですが、さすがに演奏するには厳しい。
でも、いずれは尺八譜も電子化できるようになるといいなー。