卒業おめでとう

専大三曲の4年生達が卒業しました。
思い起こせば3年前の夏、彼らがまだ2年生だった頃に出会いました。
私は、サークルに顔を出すのはずいぶんと久しぶりでしたが、若者たちとの練習は非常にいい刺激をもらいました。
尺八講師が変わるという節目だった彼らにはとまどいもあったことでしょうが、とても頑張ってくれたと思います。
意見がぶつかることもありましたが、そういう事も必要なことだったのかなと今では思います。
それでも、楽しそうに和楽器を演奏している姿はいつまでも忘れないでしょう。

学生と関わるまで、年度が変わるといっても何の変化もありませんでしたが、彼らと関わってから年度の変化が大きなものになりました。
やはり卒業生を送り出すのは、めでたいことだが寂しいもんです。
毎年こんな思いをしなきゃいけないと思うと、なんとも言えない気持ちになります。

今後、卒業生達は各方面で頑張ってくれることでしょう。
後輩たちの今後の活躍を期待しています。

合宿行ってきました

私が尺八を指導している専大三曲の毎年恒例、春合宿に行ってきました。
場所は富士山近くの山中湖。
毎年お世話になっている宿泊施設で今年もお世話になりました。

9:00~22:00の間みっちり練習というハードスケジュールで、合宿行くといつも疲れ果てて帰ってきます笑
しかし、学生は5泊6日のスケジュールで練習するんだから、若いってやっぱりすごいですね。

ところで、春合宿といえば毎年思うことは、まあ、とにかく寒い!

氷点下7℃ってマジかよと思いながら尺八吹いてました。
朝食が終わって、ふと外を見たら、自分の車が凍りついていました…。

東京は少しずつ春らしくなってきたというのに、まだ真冬と変わらん。
宿に行く時、山を一つ越えるのですが、しっかり雪が…。
部屋にある石油ヒーターが生命線でした。

東京に帰ってきて、暖かいということがいかに素晴らしいか実感しました。

多分来年も同じ場所だと思うけどね!

尺八譜作りが最近楽しい

五線譜から尺八譜が作成できる「shakuscore」を導入してから、尺八譜作りが非常に楽になり、楽しくてしょうがない。
もちろん、自分は五線譜で演奏できるので、尺八譜はなくても問題ないのですが、そうではなく生徒さんに使ってもらったり、学生達に使わせたりする用途のために作っています。

私は大学生で尺八を始めたわけですが、やる曲は、最初はいわゆる「古典曲」をやります。
だいたい江戸時代頃の曲がほとんどなので、尺八はおろか、そういう曲自体聞く事が初めてだったので、全く理解できませんでした。
ただただ先輩の言われるままに江戸時代の曲を吹く日々。
楽しいという気持ちはなく、やれと言われたからやらなきゃいけないんだ、と思いながらやっていました。
今では、ようやく良さも分かってきて、苦痛ではなくなりましたが、やっている、というより、やらされている、という気持ちでいました。

でも、1年生の定期演奏会も終わり、やらなきゃいけない曲はあるものの、ある程度自分で吹けるようになると、やはり好きな曲を吹きたくなるもの。
で、吹いてみようと思っても、今度は楽譜がないんです。
当時は今みたいにインターネットも普及していなかったし、尺八の楽譜自体、なかなか手に入れられない有様。
それじゃあということで、何をしたかと言えば、ピアノの楽譜集を買ってきました。
別に大したことじゃないと思うかもしれませんが、当時の私は尺八用の楽譜歯科読めなかったんです笑
ピアノの楽譜はもちろん五線譜。
読めもしないくせに楽譜を買うという無謀なことをしてました。
でも、ジブリの曲とか当時のヒットソングを集めたその楽譜は、初めて楽しかったんです!
他の曲もそこそこに、その楽譜の曲ばっかり練習していたら、いつの間にか五線譜が読めるようになってました。

こんな思い出があるので、学生達には自分の好きな曲を好きなだけ吹いてもらいたいという思いがあります。
なので、いろいろな曲の楽譜を作っては、学生達に吹かせています。

自分が味わったあの楽しさ、是非他の人にも味わってもらいたい。
このスタンスは崩さないようにやっていこうと思います。

JASRACの「音楽教室から著作権料徴収」というニュースを見て

今回はちょっと長くなりますよ!
こんな気になる記事が出ました。

音楽教室で使用する曲から著作権使用料を徴収!?

ヤマハや河合楽器製作所などが手がける音楽教室での演奏について、日本音楽著作権協会(JASRAC)は、著作権料を徴収する方針を固めた。
徴収額は年間10億~20億円と推計。
教室側は反発しており、文化庁長官による裁定やJASRACによる訴訟にもつれ込む可能性もある。
著作権法は、公衆に聞かせることを目的に楽曲を演奏したり歌ったりする「演奏権」を、作曲家や作詞家が専有すると定める。
この規定を根拠に、JASRACは、コンサートや演奏会のほか、カラオケでの歌唱に対しても著作権料を徴収してきた。
音楽教室では、1人または数人の生徒と教師が練習や指導のために楽曲を演奏する。
JASRACは、生徒も不特定の「公衆」にあたるとして、この演奏にも演奏権が及ぶと判断。作曲家の死後50年が過ぎて著作権が切れたクラシック曲も使われる一方、歌謡曲や映画音楽などJASRACが管理する楽曲を使っている講座も多いとみて、著作権料を年間受講料収入の2・5%とする案を検討している。
7月に文化庁に使用料規定を提出し、来年1月から徴収を始めたい考えだ。
http://www.asahi.com/articles/ASK213QYXK21UCVL00P.html

著作権管理団体である、「JASRAC」が音楽教室で演奏される曲について著作権使用料を徴収する方針を固めたそうだ。
レッスン活動を行っている自分としても、見逃せない。
これが決まれば、ポップスなど最近の曲はレッスンしにくくなってしまいます。
尺八だからといって、昔の曲ばかり教えているばかりじゃないのです。

生徒は「公衆」なのか?

さて、これがJASRAC批判につながっているのは、この根拠が「演奏権」なため。
「演奏権」というのは、

著作権法では、公衆に聞かせることを目的に、楽曲を演奏したり歌ったりするという「演奏権」について、作曲家や作詞家が専有すると定めている。この演奏権を根拠にこれまでJASRACでは、コンサートでの演奏やカラオケでの歌唱などでも著作権使用料を徴収している。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/03/story_n_14587522.html

コンサートなどで最近の曲を演奏する場合、申請書を作り、使用料を支払っています。

さて、今回問題になっているのは音楽教室の生徒が「公衆」にあたるのか?ということで、いくらなんでもJASRACは強引じゃないかい?という意見が多いみたいです。
確かに、レッスンというのは閉鎖された空間で行うのが通常。
グループレッスンなどもありますが、ほとんどは1対1の個人レッスンが多いのではないでしょうか?
これをコンサートなどと一緒の解釈っていうのは、強引すぎ!と言われても仕方ないような…。

さらに徴収方法も「受講料収入の2.5%」と一律で徴収すえう方針のよう。
がんばってクラシックなど、著作権切れの曲を使っても関係なくなってしまう。
実際問題、何の曲がレッスンに使用されているのか調査するのは難しい、ということなんでしょうが、
そんなん、楽して金よこせと言ってるのと同じだろ!
と言われてしまうのもしょうがないかもしれません。

当然、音楽レッスン業界は反発しているので、今後に注目

まあ当然の反応なのですが、ヤマハやカワイといった大手音楽教室業者は猛反発。

JASRAC(日本音楽著作権協会)が音楽教室などで楽曲を使用する際にも著作権料を徴収する方針としたことを受けて、ヤマハなど7つの企業、主要団体が2月3日、「音楽教育を守る会」を発足した。
会の代表はヤマハ音楽振興会が代表。河合楽器製作所、全日本ピアノ指導者協会などが加わっている。「関係各社、各団体へ参加を呼びかけ、合同でこの問題にあたってゆく」と発表した。

こういったことが続くと、レッスン事業の衰退に繋がります。
音楽教室から将来の音楽家が育つ可能性があるわけですから、是非とも頑張って欲しいもんです。

JASRACは全てダメなのか?

こういうニュースになると、JASRAC批判は燃え上がりますが、果たしてJASRACは必要ないのか?
ちゃんと存在するメリットはあります。
私は小規模ながら楽譜の出版をやっていますので、JASRACとは無関係ではありません。
基本的にポップスのカバー楽譜が主なので、販売する際は、かならずJASRACに申請しています。
もしJASRACがなかったら、作曲者などに直接連絡して許可をもらい、さらに曲ごとに使用料の交渉して…など考えただけでとんでもない手間がかかります。
それがJASRACのおかげで、ウェブサイトから申請して規定の使用料を支払う、とかなり簡略化されています。
著作者にしても、どこで自分の曲が使われているか全て把握するなんて無理でしょう。
それをJASRACが代わりにやってくれるので、とても楽。

結局、団体の存在意義としては非常にメリットがありますが、運営の仕方に批判が多い、というのが現状ではないでしょうか?

和楽器業界の抱える問題

ちなみに和楽器業界は、今「楽譜問題」を抱えています。
ようするに楽譜が売れなくて困っている、という状態です。
出版社もどんどんつぶれて減っています。

私が尺八を始めたのは20年ほど前の大学生時代ですが、あの頃手に入った楽譜も今では絶版なものが本当に多い。
または大幅に値上がりしたものもあります。
そもそも販売店なんて無いに等しいのです。
楽譜が欲しかったら、出版社に直接問合せて送ってもらうのが一般的。
もしくは、楽器屋さんを通して購入する人も多いでしょうか?

そもそもやっている人が少ないから売れないのも当たり前、っていう話。
あとは、コピー機の普及も確実に影響しています。
大人数でも一冊買ってあとはコピーで済ます、なんてことも珍しくないでしょう。
これらの影響で、売れない、売れないから出版社も減っていくという悪循環。
私も、楽譜出版にあたり、和楽器業界最大手であろう某社の社長さんとお話する機会がありましたが、「今は楽譜売れないから…」と仰っていました。

しかし、出版社がなくなっていくと、結局困るのは演奏者たちなんです。
やりたい曲があっても、どうしても楽譜が見つからない経験は、和楽器奏者なら誰でも経験しているのではないでしょうか?

と、いうわけで楽譜はきちんと買いましょう!

2017.2.12 京王百草園で尺八演奏

2017年2月12日(日)
すっかり恒例となった、京王百草園で尺八ソロで演奏します。
11:30~と14:00~の2回です。
入園料 大人/ 300 円 小人/ 100 円で、演奏は無料で聞く事ができます。
※雨天だと中止になる場合があります。

日野市百草560
京王線百草園駅下車徒歩10分、または聖蹟桜ヶ丘駅・高幡不動駅からタクシー10分。

野外での演奏なので、気候が心配なんですよね。
寒いのはもちろん嫌ですが、一番は風!
強風が吹くと、尺八の構造上、かなり音が出しにくくなってしまいます。
お願いだから穏やかな日になって!

新タブレット「Media Pad M3」買ったぜ!

今まで使用していたandroidタブレットの「Nexus7 2013」が、さすがに4年目となりキツくなってきたので買い換えました。
フリーズしまくる、自動回転が効かなくなる、などの不具合が頻発していましたので、限界を感じました。

て、ことでHuaweiの「MediaPad M3」にしました。

本当はNexus7 2016を待っていたのですが、結局出なかったので諦めました。

でも、これはこれで勝って良かった!
スペックはNexs7に比べ、当然アップ。
さらにmicroSDカードが使えるのもいい。
あと、指紋認証も精度は問題ありません。
携帯のiPhone6Sでも使ってる機能なので、タブレットでもあったらいいなと思っていたら搭載されてました。
正直、これでこの機種に決めたようなもんです笑
もう暗証番号とかパターン認証には戻れない!

携帯はiPhone使っているので、ホントはiPad使うのがいいのでしょうが、androidも使いやすいアプリがあるので、離れられないんですよね…。
またこれで、数年はいけそうです。
でもやっぱ新しいガジェットをいじるのは楽しい笑

あ、そうそう今日から2月ですね。
なんだかんだでやらなきゃいけない曲が多いので、練習しまくらなきゃいけません。
来月には毎年恒例の専大三曲の春合宿があります。
あれからもう1年たつかと思うと驚きます。
でも、今でも学生当時と変わらない曲をやっているので、あの頃分からなかった事がいろいろと発見があるので、結構楽しいんです。
がんばって尺八吹いてこ!

1月終わりだ!

あっという間に1月も今日で終わり。
いろいろと濃い1ヶ月でした。
尺八吹きまくって、かなり充実していました。
2日から高熱を出した時はどうなることかと思いましたが、なんとか健康でやってます。

そして、2月はアレが待ってるんですよ…。
そう、確定申告!
私は自営業者ですから、逃げられません。
毎年この時期が来ると憂鬱になります。
だってめんどくさいから!

でも、やらないといけないんですよね…。

2月はデスクワークが増える時期なんで、がんばるぜー。

2017.1.28 「エバリーコンサート2017 in 大田区」にゲスト出演

エバリーコンサート2017 in 大田区
■会場:大田区民プラザ 大ホール
■時間:14:45開場 / 15:00開演

■料金:大人4,000円 19歳以下2,000円
※2歳以下で膝上の場合無料
※0歳から入場可
連絡先:info@everly.jp

嫁が長いお付き合いのあるグループ「Everly」のコンサートにゲストで出演します。
私は、以前に一度お呼び頂き、今回で2度目の共演となります。
ルパン三世やソーラン節など共演しますよ!

2017年もがんばるよ

えー、今更ですが明けましておめでとうございます。
とっくにお正月は終わってしまいましたが、今年の初更新です。

新年になってまだ10日ですが、いろいろなことがありました。
1月2日には39℃の高熱に見舞われる。
3日は仕事で、朝5時に起きなければいけなかったので、死にそうになりながら演奏してました。
ただ、熱は下がったので、なんとか死なずにすみました笑

5日は専大三曲の弾き初めでした。
もうすっかり体調は良くなっていたので、元気に学生達の演奏を聞いてきました。
今年も学生達とは、深い付き合いになりそうです。

そして、9日は「Orchestra de “R” Vol.2コンサート」でした!

昨年1月にお披露目コンサートを行い、2回目のコンサートとなりました。
前回を超える来場者数で、大盛況で終了しました。
和楽器、洋楽器ごちゃ混ぜですが、非常に楽しく演奏できました。
私の知り合いの方もたくさん来て下さいました。
今から次のコンサートが楽しみです!

そんな感じで非常に濃い日々を過ごしていますが、今年もがんばっていきますので、よろしくお願いします!